こんにちは、PRシリーズ担当のしんやです。
PR600/PR620/PR650e/PR655/PR1000eをお使いの皆さま、よくあるトラブルと対処法の第4回。
今回は「糸調子不良」です。
刺しゅうの縫い目は、上糸と下糸のテンションのバランスで出来ていて、そのバランスが悪い状態が「糸調子不良」。
糸調子合わせるの難しい、苦手~という人もいるかもですが、不良の原因がわかれば後は単純、全然難しくないので大丈夫!
糸調子がおかしい時は、まずは一度落ち着いて、上糸と下糸が正しく掛けられているチェックしましょう。
意外とここで解決する事も多いです(笑)
上糸はこのダイアルで調整です。
ダイアルが沈む方向に締めこむと上糸がきつく、逆に緩めると上糸がゆるくなります。
下糸はボビンケースのネジを小さ目のマイナスドライバーで回して調節します。
コレも締めこむと下糸がきつく、緩めると下糸がゆるくなります。
1:正しい縫い目
表はピシッと!裏は上糸が少し回り込む程度。
気持ちいいっす!!
2:上がきつい、または下がゆるい
表から見て、下糸が見えてます。こんなん商品になりましぇん。
上糸をゆるめるか、下糸を締めましょう。
3:上がゆるい、または下がきつい
一見よさそうですが、下糸がきつすぎると生地によっては縫い縮みがひどくて突っ張ったり、糸切れすることもあります。上糸を締めるか、下糸をゆるめましょう。
4:上も下もゆるい
上糸も下糸もがゆるすぎるとこんな風に糸がたるんでしまいますね~
パンツのゴムが緩いみたいで気色悪いです(><)
コレはだいたい下糸がずるずるにゆるいです。
それぞれの不良の原因にあわせて、ダイアルかボビンケースのネジを調節すれば殆どの不良は解消されます。
まだあまり慣れていない方だと、
「ボビンケースの糸調子をいじると元に戻らなくなりそうで怖い」
なんて意見も聞きますが、簡単に標準の糸調子に戻りますから大丈夫ですよー
まずボビンケースから垂らした糸に付属のおもりをくくり付けます。
次に垂直の壁に当てて、つーっとユックリ糸が出てくればOKです。
簡単でしょ?
縫製する生地の素材、刺しゅうの模様、糸の種類によっても変わりますが、チョイチョイっと調整してピシッと縫えると気持ちいですよね~。
目指せ、刺しゅうマイスター!
じゃあまた!